ドイツ発祥の「バウムクーヘン」が“逆輸入”で再注目 : 日本が広げた甘い文化交流の物語

バウムクーヘンは、年輪のような層が美しいドイツ発祥の焼き菓子。日本では贈答の定番として圧倒的な人気を誇り、その独自の発展はドイツでも“逆輸入的”に話題を呼んでいます。本記事では、ドイツから日本へ、そして日本から世界へと広がったバウムクーヘンの歩みをご紹介します。
バウムクーヘンとは?
棒(スピット)に生地を薄く重ねて直火で回転焼成する独特の製法から、断面に現れる年輪模様が名前の由来です。欧州各地に類似の「スピットケーキ」がありますが、現代のバウムクーヘンはドイツ菓子として確立し、職人技の象徴ともされてきました。
ドイツから日本へ : カール・ユーハイムの物語
第一次世界大戦期、ドイツ人菓子職人カール・ユーハイムが日本でバウムクーヘンを焼いたのが大きな転機でした。1919 年、広島での博覧会をきっかけに知られるようになり、のちに神戸へ移って菓子店を展開。現在も「ユーハイム」は日本を代表する老舗としてバウムクーヘン文化を牽引しています。
日本で“国民的スイーツ”へ
日本では、軽やかな口当たりや多彩なフレーバー展開が受け入れられ、季節限定や地域限定などの商品開発が進み、贈答・土産の定番になりました。日本では「3 月 4 日=バウムクーヘンの日」とされるほどの浸透度です。
“逆輸入”的にドイツでも再注目
本場ドイツでも、近年は日本での人気を背景に、観光客の話題やメディア露出を通じて再評価が進んでいます。ベルリンの老舗カフェでは、アジア圏観光客に“定番”として注目される様子が報じられ、ドイツの職人と日本企業の交流も活発です。伝統を守るドイツの製法と、日本の軽やかな食感・ギフト文化が互いに影響し合い、バウムクーヘンは両国をつなぐ“甘い橋”になっています。
HELUKABEL が大切にする「つなぐ」力
HELUKABEL はドイツに根ざし、世界各地の産業と日本のお客様を“つなぐ”会社です。バウムクーヘンが日独をつないだように、私たちも確かな品質と技術で、お客様のビジネスをスムーズに接続していきます。
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