ドイツと日本の「気候」の違い : 出張・旅行前に知っておきたいノウハウ

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私たち HELUKABEL(ヘルカベル)は、ドイツに本社を置く産業用ケーブルメーカーです。ビジネスでドイツを訪れる技術者・購買担当の皆さま、休暇でヨーロッパの街歩きやクリスマスマーケットを楽しむ方に向けて、「ドイツと日本の気候差」と「季節・日照時間に応じた準備」を整理しました。初冬の乾燥対策から、真夏の長い日照時間の活かし方まで、現地で快適に過ごすための実用ガイドです。

ドイツと日本の気候は「緯度」と「降水量」が大きく異なる

  • 緯度の違い=冬の日照が短い
    ドイツ(例 : ベルリン)は日本(例 : 東京)より高緯度。12 月のベルリンの昼の長さは約 7 時間 40 分〜 8 時間、一方東京は約 9 時間 45 分前後。冬の体感は「日本より暗く、朝が遅い/夕方が早い」と覚えておくと行動計画が立てやすくなります。
  • 降水量の違い=日本は総雨量が多い
    年間降水量はおおむね日本が約 1,600〜1,700 mm、ドイツは約 800 〜 900 mm。日本は梅雨・台風で雨量が多く、ドイツは総雨量が少なめで四季を通じて適度に降るイメージです。

季節別の「気温・日照・服装」クイックガイド

春(3 – 5 月): 朝夕は冷える日があり、薄手ダウン+レイヤーが安心。にわか雨用の軽量レインジャケットを。
夏(6 – 8 月): ドイツの夏は日照が長い(ベルリンの夏至期は 16 時間前後の明るさ)。夜 10 時近くまで薄明るい日もあるため、サングラス/日焼け対策も。熱波日は軽装+水分補給を徹底。
秋(9 – 11 月): 風が冷たくなる。ウール混のコート、撥水靴が活躍。
冬(12 – 2 月): 日照が短く乾燥。気温は都市・日によって差があるが、防風・防寒コート、手袋、ニット帽、ネックウォーマー、厚手ソックスが定番。革靴よりグリップの良いブーツが歩きやすい。

冬のドイツは「乾燥・短日照」がキーワード

  • 乾燥への備え : ヨーロッパの冬は、外気が冷たく乾燥→暖房でさらに室内湿度が低下しやすい環境。加湿(目安 30 〜 50%こまめな換気(ドイツ語の “Lüften”ハンドクリーム/リップ/保湿アイテムの携行がおすすめ。室内 CO₂ の上昇を防ぐためにも短時間の全開換気は有効です。
  • ビタミン D と日照 : 高緯度の冬は日照が短く、ドイツ在住成人で冬〜春に血中ビタミン D が不足しがちという報告があります。旅行者でも日中の屋外滞在を心がけ、サプリ摂取は医療専門家に相談のうえ検討を。個人差が大きい点にご留意ください。

クリスマスマーケット攻略 : 足元と“首・手・頭”を温かく

屋外を長時間歩く冬の定番イベントには、ウール系の厚手ソックス、滑りにくいブーツ、手袋・マフラー・ニット帽の「三点セット」が効きます。会場でも防寒小物は購入できますが、サイズや好みがある場合は日本から用意を。ホットワイン(グリューヴァイン)用に手袋の指先の動かしやすさも意識しましょう。

渡航前チェックリスト(日本での準備)

  • 服装 : 重ね着しやすいインナー、保温タイツ、厚手ソックス、撥水ブーツ。
  • 乾燥対策 : 携帯用保湿(ハンド・リップ・化粧水ミスト)、使い捨てマスク
  • 健康管理 : 日中の屋外散歩を予定に組む/サプリは医師や薬剤師に相談
  • ガジェット : 欧州用 C タイプ変換プラグ、モバイルバッテリー。
  • スケジュール : 日照が短い冬は屋外観光を日中に集約し、夕方以降は屋内活動へ。

ドイツ滞在中のコツ

  • 室内環境 : 湿度 30 〜 50%目安で加湿/短時間の全開換気(Lüften)を 1 日数回。オフィスやホテルでは CO₂ が高いと集中力低下の指摘も。
  • 行動計画 : 冬は明るい時間帯(東京より短い)を有効活用。暗くなる前に移動を終えると安心。
  • 足元安全 : 凍結路面は滑りにくい靴を。マーケットでは防寒+防水が快適。

HELUKABEL Japan は、ドイツ本社の知見を活かし、日本のお客さまの欧州出張を技術・物流の両面から支えています。お問い合わせは こちら より。

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