フレキシブルケーブル選定ガイド : 適切な用途と推奨材料のご紹介

「フレキシブルケーブル (Flexible Cable)」という言葉を聞いたことがありますか?「フレキシブル」と聞くと、「柔らかい」という意味をイメージするかもしれませんが、実際には「動きに対する耐久性(動的耐性)」を指しています。機械的な動きや屈曲、振動が頻繁に起こる環境で高い性能を発揮するケーブルです。
フレキシブルケーブルの主な用途
フレキシブルケーブルは、以下のような用途で特におすすめです。
- 産業用ロボット
産業用ロボットの関節や可動部ではケーブルが常に屈曲・伸縮します。フレキシブルケーブルはこれらの動作に対し高い耐久性を持ち、安定した稼働を支えます。
- 自動車製造ライン
組み立てラインでは、機械が頻繁に位置や角度を変えます。その動きに追随できるフレキシブルケーブルが重要です。
- 工作機械
工作機械では連続的な振動や移動が発生します。これらのストレスに強いフレキシブルケーブルなら、信頼性を維持できます。
- コンベヤシステム
物流や製造の現場では、コンベヤシステムが絶えず稼働します。フレキシブルケーブルは耐久性が高く、安定した動作を可能にします。
- 医療機器
MRIや手術ロボットなど、精度が求められる医療機器には、動きに強く高品質な信号伝送が可能なフレキシブルケーブルが不可欠です。
当社推奨のフレキシブルケーブル材料
当社 HELUKABEL が特に推奨するフレキシブルケーブルの材料には以下のようなものがあります。
- PP(ポリプロピレン)
軽量で化学薬品への耐性が高く、電気絶縁性にも優れています。
- TPE-O(熱可塑性エラストマー・オレフィン系)
柔軟性が高く、耐候性や耐オゾン性があり、屋外用途にも最適です。
- PTFE/FEP(フッ素樹脂)
非常に高い耐熱性と耐薬品性を持ち、温度変化の激しい環境で優れたパフォーマンスを発揮します。
- PUR(ポリウレタン)
耐油性と耐摩耗性が特に優れており、頻繁な動きや屈曲にも耐えることができます。
- TPE-E(熱可塑性エラストマー)
高耐摩耗性、ハロゲンフリー、可動性が非常に高く、高速で動く設備や高頻度の可動 用途に推奨されます。
フレキシブルケーブルが選ばれる理由
- 高い動的耐久性:繰り返される動きや振動にも長期間対応。
- 安定した信号伝送:動作中の信号の損失やノイズを最小限に抑制。
- 柔軟な配線設計:狭い場所や複雑な配線ルートにも容易に設置可能。
HELUKABELでは、PP、TPE-O、PTFE/FEP、PURなど、高品質で多用途に対応するフレキシブルケーブルを豊富に取り揃えております。
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