保護導体(アース線)の役割とは?

保護導体とは、電気回路の安全性を確保するために重要な役割を果たす導線のことで、一般的には「アース線」と呼ばれます。漏電や短絡 (ショート) などの異常が発生した際、余分な電流を地面に逃がすことで、感電や火災、機器の破損を防止します。
HELUKABEL のケーブルでは、保護導体は通常、緑と黄色の縞模様で示されます。これは国際規格に基づいた統一色であり、容易に識別できるようになっています。
なぜ保護導体 (アース線) が必要なのか?
電気機器や設備は、安全な動作のために電流の流れを制御する必要があります。万一の故障や絶縁不良が起きると、漏電が発生して感電や機器の損傷につながる恐れがあります。保護導体を設けることで、安全に地面へ電流を放電し、これらのリスクを大幅に低減できます。
なぜ保護導体は黄緑色なのか?
保護導体の色は、世界的に「緑と黄色の縞模様(黄緑色)」で統一されています。これにより作業員がケーブルを迅速かつ正確に識別でき、安全作業に役立っています。
保護導体は 3 芯以上のケーブルに標準搭載
HELUKABEL では、3 芯以上のケーブルには原則として保護導体が標準搭載されています。ケーブル名に含まれる記号「J」または「G」で、保護導体が含まれていることを簡単に判別できます。
例 :
- JZ-500: 4G1,5 (保護導体あり)
- OZ-500: 4x1,5 (保護導体なし)
保護導体が不要なケースとは?
一方で、保護導体が不要なケースもあります。例えば :
- 完全絶縁設計の機器やシステムを使用する場合
電気的に二重絶縁が施された機器や完全に絶縁された環境では、保護導体の必要性がありません。 - 特定の信号伝送ケーブルなど、アースを伴わない用途の場合
特定の用途では保護導体が不要で、信号専用ケーブルとして設計されることがあります。
このようなケースではコスト削減や配線の簡略化を目的に、保護導体を省略することもあります。
ケーブル選定とカスタマイズ対応は HELUKABEL へ
HELUKABEL では、お客様の具体的な使用環境や要件に基づいて、最適なケーブルの選定をお手伝いいたします。また、特殊環境や特別な条件が必要な場合、カスタマイズにも柔軟に対応しています。
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