ドイツの小学校入学は 9 月?日本とドイツの「入学」の違い

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ドイツの新学期は多くの州で 8 月~ 9 月に始まるのに対し、日本は 4 月始まり。また、ドイツの小学校(Grundschule)では低学年は鉛筆中心、その後 2 ~ 3 年生頃から万年筆(Füller)へ段階的に移行するケースが一般的です。日本の小学校では引き続き鉛筆(多くの学校で 2B 等)を推奨。本記事では、入学時期筆記具の違いを、教育当局・公的ガイド等の情報をもとに、日本の保護者の皆さま向けに分かりやすく整理します。

入学(学年開始)の時期 : ドイツは 8 ~ 9 月、日本は 4 月

  • ドイツ : 連邦制のため州ごとに新学年の開始時期が異なりますが、新学年は夏(多くは 8 ~ 9 月)に開始します。各州の詳細は州の教育局・休暇カレンダー等で公表されています。
  • 日本 : 4 月に新学年が始まるのが全国的な標準です(自治体の国際教育ガイド等でも周知)。

ドイツへご転居予定の場合、「日本の 3 月卒業→ 4 月進級」のサイクルと年度切替のズレが生じやすいため、渡航・編入のタイミングは早めの情報収集が安心です。

入学年齢の目安と在籍準備

  • 入学年齢 : ドイツでは多くの州で 6 歳前後が基準。正確な対象年齢や「就学猶予/前倒し(早期入学)」は州ごとに規定があり、春頃に在籍校・教育局で手続きを行うのが一般的です。
  • 転入学 : 学年途中の転入も可能。居住地の学校へ相談し、必要書類(住民登録・予防接種記録など)を確認します。

「書く道具」の違い : ドイツは段階的に万年筆へ、日本は鉛筆推奨が基本

ドイツ(Grundschule

  • 低学年は鉛筆で書字フォームを習得。
  • 2 年生ごろから万年筆(Füller)を導入する学校が多く、運筆の安定・正しい持ち方・インクフローの体験を目的に段階的に移行します(学校や教師の方針で差があります)。

日本(小学校)

  • 鉛筆(多くは 2B 等)推奨が一般的。入学説明会や学校配布の持ち物リストで芯硬度や本数、名入れルール等が指定されます。自治体の就学ガイド等でも新年度(4 月)前に案内があります。

ワンポイント : ドイツ校へ編入する場合でも、最初は鉛筆セット&消しゴムから。学校指定があれば、Füller は 2 年生以降に先生の推奨モデル・ニブ幅(左利き用の配慮など)を確認しましょう。

用品購入チェックリスト(比較用)

  • 共通 : 鉛筆・消しゴム・ものさし・色鉛筆、のり、筆箱/ペンケース、ノート(マス目サイズは学校規定あり)
  • ドイツ特有 : Füller(導入時期は学校判断)、インクカートリッジ、万年筆用修正ペン(必要に応じて)、A4 リングバインダークリアファイル各種
  • 日本特有 : 2B などの指定芯硬度、赤鉛筆、連絡帳、さんすうセット等(学校指定)

スケジュール設計(ご家族の移動・海外転勤を想定)

  • 日本→ドイツ : 4 月基準から 8 ~ 9 月基準へ移行。春~初夏に学校登録、夏の引越しで新学年開始に合わせる計画が立てやすい。
  • ドイツ→日本 : 学年途中の帰国は 4 月までのブリッジ期間が発生しやすい。自治体の教育委員会や編入予定校へ早めに相談を。
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