導体材料の選び方完全ガイド
用途と予算に合わせた最適な電線選定法を解説します。

HELUKABEL が提案する最適な導体素材の選定方法
ケーブル・電線の性能や価格は、使用する導体素材によって大きく変化します。HELUKABEL では、用途や予算に応じて最適な導体素材を選択する方法をご案内しています。本記事では、各種導体素材の特徴、利点と欠点、そして具体的な用途例について詳しく解説します。
導体素材の種類と特性
HELUKABEL が取り扱う主な導体素材は以下の5つです :
1. 銅 (Cu)
- 特性 : 高導電性 (58M S/m)、柔軟性に優れる
- 利点 : 最も広範に使われており、一般的用途で高性能を発揮
- 価格 : 比較的手頃 (1.2〜2.2€/kg)
- 用途例 : 制御・信号用ケーブル (JZ シリーズ)、動力用電線など
- 留意点 : 温度130°C以上で酸化のリスクあり
2. 錫メッキ銅
- 特性 : 酸化耐性に優れ、高温 (最大180°C) 対応、優れた伝導性
- 利点 : 高温、高信頼性用途に最適
- 価格 : やや高価
- 用途例 : HELUTHERM シリーズ等、高温環境での精密制御用途
3. ニッケルメッキ銅 / 純ニッケル
- 特性 : 極高温 (300°C~1000°C) 対応、優れた耐食性・耐酸化性
- 価格 : 非常に高価
- 用途例 : HELUTHERM400-1000 シリーズ、極限の高温や化学的影響下での使用
4. アルミニウム
- 特性 : 軽量 (銅の約 30%)、導電性 (37M S/m) やや低め
- 利点 : 安価、軽量で取扱い容易
- 価格 : 経済的 (1.5〜2.5€/kg)
- 用途例 : 大型設備やコスト重視の送電線 (NAYY、WK ALU など)
導体素材の選択基準
導体素材を選ぶ際に考慮すべき重要な基準は以下の通りです:
1. 用途の温度範囲
銅 (〜130°C)、錫メッキ銅 (180°C)、ニッケルメッキ銅 (300 ~ 700°C)、純ニッケル (1000°C)、アルミニウム (70°C)
2. 耐食性・酸化耐性の要求有無
3. 重量・扱いやすさ
4. 予算・コストパフォーマンス
HELUKABEL製品の特長
- 高品質・高信頼性の導体素材を使用 (DEL Copper : 純度 99.5% 以上)
- 厳格な品質管理と国際規格準拠 (VDE, CE, UL, CSA, EAC)
- 豊富なバリエーション (一般産業用から特殊用途まで)
HELUKABEL は、幅広い業界のニーズに対応し、高性能で経済的なケーブル・電線製品を提供しています。詳細な製品情報はこちらをご覧ください : プロダクト・ソリューションズ
または、 こちら より担当者へお問い合わせください。
- 標準電線
- HELUKABEL
- 配線ソリューション
- 産業用ケーブル
- 安全基準・国際規格対応
- コストパフォーマンス
- 特殊ケーブルソリューション