ドイツ発祥・クリスマスマーケットのおすすめ

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ヨーロッパの冬を代表するイベントといえば、ドイツ発祥の「クリスマスマーケット」。きらめくイルミネーションの下で、温かいグリューヴァイン(ホットワイン)を片手に、ソーセージや焼き菓子を味わう時間は、まさに「ドイツらしさ」を体感できるひとときです。
本記事では、ドイツに本社を置く産業用ケーブルメーカー HELUKABEL GmbH(ヘルカベル) が、日本のお客さま向けにクリスマスマーケットの歴史、定番フード&ドリンク、そして都市ごとの違いと楽しみ方を分かりやすくご紹介します。

クリスマスマーケットとは? ドイツ発祥の冬の風物詩

クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)は、アドベント(クリスマス前の 4 週間)の時期に、ドイツを中心としたヨーロッパ各地で開かれる屋外マーケットです。もともとは冬の寒さが厳しい時期に、人々が生活必需品やごちそう、宗教行事に必要な品を買い揃えるための「市(いち)」として始まりました。

ドイツのマーケットでは、木組みの家に囲まれた歴史ある広場に、木製の屋台や大きなツリー、回転するクリスマスピラミッド(木製のタワー型飾り)が並びます。近年は観光客向けの要素も増えましたが、地元の人にとっては今も「家族や友人と集う、年末の大切な時間」です。

ドレスデン&ニュルンベルクに見る、ドイツのクリスマスマーケットの長い歴史

ドレスデン : 1434 年から続く最古級マーケット「シュトリーツェルマルクト」

ドイツ・ドレスデンの「シュトリーツェルマルクト(Striezelmarkt)」は、1434 に始まったとされる、ドイツで最も古いクリスマスマーケットのひとつです。現在も旧市街のアルトマルクト広場で開催され、約 200 の屋台が立ち並びます。

「Striezel(シュトリーツェル)」とは、ドレスデン名物のクリスマス菓子「シュトレン(Stollen)」の古い呼び名で、このケーキがマーケットの名前の由来になっています。

ニュルンベルク : 世界的に有名な「クリストキンドレスマルクト」

バイエルン州ニュルンベルクの「クリストキンドレスマルクト(Christkindlesmarkt)」も、世界的に有名なクリスマスマーケットです。記録としては 17 世紀(1678 年ごろ)に文書に登場し、それ以前の 16 世紀頃から続く行事だとされています。

ニュルンベルクのマーケットは、レープクーヘン(スパイス入りのクッキー)や、ニュルンベルガー・ソーセージなどの名物、そして「クリストキント」と呼ばれる天使姿のシンボルが特徴です。

ドイツ各地で広がるクリスマスマーケット文化

ドレスデンやニュルンベルクのほか、シュトゥットガルトやフランクフルト、ベルリンなど、ドイツ各地で個性豊かなマーケットが開かれています。多くの都市では、毎年数百万人単位の来場者を迎える一大イベントになっており、観光面でも地域経済にとっても重要な役割を担っています。

絶対に外せない!クリスマスマーケットの定番フード&ドリンク

温かいドリンク

  • グリューヴァイン(Glühwein
    赤ワインにスパイスと砂糖を加えて温めた、冬の定番ホットワイン。シナモンやクローブの香りが広がり、体の芯から温まります。
  • キンダープンシュ(Kinderpunsch
    子どもやアルコールが苦手な方のためのノンアルコール・ホットドリンク。フルーツジュースにスパイスを加えて煮込んだ、甘くて飲みやすい一杯です。
  • アイヤープンシュ(Eierpunsch)・ホットチョコレート
    卵とクリームを使った甘いカクテル風ドリンクや、ホイップが乗ったホットチョコレートも人気。寒い屋外で飲むと、より一層おいしく感じられます。

塩気のあるフード

  • ブラートヴルスト(Bratwurst
    ジューシーなソーセージをパンにはさんだ、マーケットの王道フード。都市ごとに味やサイズ、付け合わせのスタイルが少しずつ違います。
  • ライベクーヘン(Reibekuchen)/カトッフェルプファンヌクーヘン
    ジャガイモのすりおろしを揚げ焼きにした「ドイツ版ポテトパンケーキ」。表面はカリッと、中はほくほくで、リンゴのコンポートやサワークリームを添えて食べます。
  • フラムクーヘン(Flammkuchen
    薄い生地にクリーム、ベーコン、玉ねぎをのせて焼き上げたアルザス発のピザのような料理。シェアしやすく、グリューヴァインとの相性も抜群です。

甘いスイーツ

  • シュトレン(Stollen
    ドライフルーツやナッツを練り込んだ、ドイツの代表的クリスマスケーキ。ドレスデンでは特に有名で、シュトリーツェルマルクトと深い関わりがあります。
  • レープクーヘン(Lebkuchen
    はちみつとスパイスを使ったドイツ伝統のジンジャーブレッド。ハート形でメッセージが書かれたクッキーは、お土産や記念写真にもぴったりです。
  • ゲブラント・マンデルン(Gebrannte Mandeln)/シュマルツクーヘン(Schmalzkuchen
    砂糖がけのローストアーモンドや、小さな揚げドーナツも屋台の定番。歩きながらつまめる、手軽なスイーツとして親しまれています。

都市ごとにこんなに違う!クリスマスマーケットの個性

ドレスデン : 職人技が光る伝統工芸のマーケット

シュトリーツェルマルクトでは、エルツ山地(Erzgebirge)地方の木工芸やロウソク立てなど、ドイツらしいクリスマス飾りが豊富に並びます。2025 年には、エルツ地方の伝統工芸専門の出店も多数集まり、「工芸のマーケット」としての色合いがより強くなっています。

ニュルンベルク : レープクーヘンと「クリストキント」が主役

ニュルンベルクは、レープクーヘンや小さなソーセージが名物。オープニングセレモニーでは、天使役の「クリストキント」がバルコニーから開幕を宣言し、荘厳な雰囲気に包まれます。長い歴史と伝統があり、ドイツ国内外から多くの観光客が訪れるマーケットです。

大都市 vs. 小さな町のマーケット

ベルリンやシュトゥットガルト、フランクフルトのような大都市では、複数のマーケットが同時期に開催され、出店数や来場者も非常に多くなります。一方、ローテンブルクやバンベルクなど中世の町並みが残る小さな町では、落ち着いた雰囲気の中でクリスマスの灯りをゆっくり楽しむことができます。

初めて訪れる方へ : 服装・持ち物・過ごし方のポイント

冬のドイツは「乾燥・短い日照」がキーワード

冬のドイツは、日本と比べて日照時間が短く、空気が乾燥しやすいのが特徴です。HELUKABEL Japan では、出張や観光でドイツを訪れる方向けに、気候の違いや服装の目安をまとめた記事も公開しています。

  • 日照時間 : 12 月のベルリンなどでは、日中の明るい時間が日本より短め
  • 乾燥 : 暖房により室内の湿度が下がりやすく、保湿ケアが重要

詳しくは: ドイツと日本の「気候」の違い : 出張・旅行前に知っておきたいノウハウ

服装と持ち物のアドバイス

  • 重ね着しやすいコート・ダウンジャケット
  • 滑りにくい底のブーツ、厚手ソックス
  • 手袋・マフラー・ニット帽など首・手・頭を温めるアイテム
  • ハンドクリームやリップなどの保湿用品
  • ホットドリンクを持ちやすい、指が動かしやすい手袋

ドイツに本社を置く産業用ケーブルメーカー HELUKABEL について

HELUKABEL(ヘルカベル)グループは、ケーブル・電線・ケーブル付属品を提供する国際的なメーカー&サプライヤーです。ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州ヘミンゲンに本社を構え、世界 43カ国・ 76拠点 に生産拠点と営業所を展開しています。

33,000 品目 の在庫とカスタムケーブルを組み合わせ、産業・インフラ分野のお客さまの「電気的につながる」を支えています。

HELUKABEL Japan では、ドイツ本社の技術・品質・文化背景を、日本のお客さまに分かりやすくお届けするため、ケーブル技術情報だけでなく、ドイツの気候や文化、工場ツアー情報なども日本語で発信しています。

クリスマスマーケットで「ドイツ」と「日本」をつなぐ時間を

ドイツのクリスマスマーケットは、600 年近い歴史の中で育まれてきた、冬の暮らしと信仰、地域文化が凝縮されたイベントです。歴史ある広場でグリューヴァインを飲みながら、伝統工芸やスイーツを楽しむことは、単なる観光を超えた「文化体験」といえるでしょう。

HELUKABEL Japan は、ドイツ本社のある国からこうした情報をお届けしつつ、日本のお客さまの産業・インフラをケーブルを通じてしっかりと支えています。次の冬、ドイツ出張やご旅行の予定があれば、ぜひクリスマスマーケットも予定に加えてみてください。

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